県中央植物園の「さくらまつり」は4日、富山市婦中町上轡田の同園で始まった。3月に寒い日が続いた影響でソメイヨシノはまだ咲き始めの状態だが、満開を迎えた品種もあり、初日から多くの来園者が多彩な桜に見入った。日没後は約300メートルにわたるソメイヨシノの並木道がライトアップされ、幻想的な光景が楽しめる。7日まで。
園内には140種520本の桜があり、ソメイヨシノの見頃に合わせて毎年まつりを開催している。担当者によると、昨年は3月27日に園のソメイヨシノが満開となったが、今年はまだ1、2分咲きで全く咲いていない木もある。3月に寒い日が続き、つぼみの成長が遅れたためとみられ、担当者は「気温が20度近くまで上がれば2、3日で満開になるだろう」と話した。
ミヤビやシダレザクラ、ジンダイアケボノなどの品種は見頃で、来園者が写真撮影を楽しんでいた。
期間中は開園時間を午後9時半まで延長し、ライトアップが楽しめる。県内で見つかった桜を紹介する企画展や桜の観察会なども行っている。