黒部市宇奈月温泉の福多屋菓子舗は宇奈月温泉の開湯100周年を記念して、湯を引くのに使われてきた「木管」をモチーフにしたようかん「TUNAGU(つなぐ)」を発売した。
宇奈月温泉は上流から木管で湯を引き、1923年に開湯した。管が通る土地の所有者が土地の買い取りなどを要求した「宇奈月温泉木管事件」は、民法の重要な判例として知られる。
福多屋菓子舗は、100周年や木管事件にちなんだ土産があるといいという声を受け、TUNAGUを作った。棒状のようかんで、桃味とサイダー味の2種類。木管を流れる湯のイメージで、それぞれ中にドライフルーツの桃とホワイトチョコレートが入っている。3本入り980円、6本入り2080円。6本セットは六法全書に似せた箱に入っている。
木管をつないで湯を引いたことにちなんで名付けた。若女将(おかみ)の羽柴千春さん(50)は「100周年のその後に向けて、手をつないで取り組んでいきたいという思いを込めた」と話している。