蜃気楼で伸び上がって見える富山火力発電所や周辺の建造物=7日午後2時20分ごろ、魚津市内

蜃気楼で伸び上がって見える富山火力発電所や周辺の建造物=7日午後2時20分ごろ、魚津市内

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蜃気楼 変化はっきり 魚津の海岸、1年ぶりBランク

北日本新聞(2024年4月8日)

 魚津市の海岸で7日、今年4回目の上位(春型)蜃気楼(しんきろう)が観測された。魚津埋没林博物館は、5段階(A~E)で示す発生状態を上から2番目のBランクと認定した。Bランクの観測は昨年4月28日以来。富山市方面から射水市の新湊方面までの広い範囲と、黒部市生地方面で、それぞれ建物や橋が伸びて見えた。

 午前11時50分ごろにDランクが発生し、徐々に見え方が変化した。午後1時50分ごろにBランクとなり、富山火力発電所(富山市)周辺や新湊大橋(射水市)の形が変化して見えた。

 魚津市ではこの日、気温が午後2時に21.4度を記録した。魚津蜃気楼研究会の野村英樹会長によると、気温の上昇と同時に北寄りの風が吹いたことで、海上の冷たい空気が暖かい空気の下に入り込み、像を変化させたとみられる。

 海の駅蜃気楼そばの海岸では、大勢の人が幻想的な風景に見入った。野村会長は「今年4回目の観測で早くもBランクとなり、幸先が良い。今後もたくさん出て、多くの人に見に来てもらえるといい」と話した。Aランクは2018年6月以来観測されていない。

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