福井県や市町、交通事業者らで構成する「県クルマに頼り過ぎない社会づくり推進県民会議」はこのほど、福井駅と嶺北の主要観光地を結ぶ電車、バスの時刻表をまとめたパンフレットを作製した。北陸新幹線で来県する県外客らのスムーズな移動に役立ててもらう。

　掲載しているのは、大本山永平寺（永平寺町）や一乗谷朝倉氏遺跡（福井市）、丸岡城（坂井市）、越前大野城（大野市）、県立恐竜博物館（勝山市）への交通手段と時刻表。永平寺はえちぜん鉄道や京福バスの乗り場に加え、平日、土日祝日の行きと帰りの時刻表を一覧にしている。観光地の概要や料金、近隣の地図なども掲載した。

　えち鉄や京福バスのフリー切符をはじめ、観光バスツアー「はぴバス」、６月に運行開始する観光周遊型クロス・リアリティー（ＸＲ）バス「ＷＯＷＲＩＤＥ　いこっさ！　福井号」についても紹介している。

　県交通まちづくり課の担当者は「福井駅と観光地を結ぶ電車、バス両方の時刻表をまとめたものは、これまでなかった。県民の公共交通の利用促進にもつなげたい」と話している。

　パンフレットはＢ３判の折り畳み式で、３万部作製。福井駅西、東口のそれぞれの観光案内所やハピラインの主要駅などに置いている。