北アルプス・剱岳(2999メートル)の山開きが1日、上市町馬場島の登山口で行われ、関係者が登山者の安全と遭難事故による犠牲者の冥福を祈った。
「剱岳鎮魂(しずたま)の社(やしろ)」前であった神事には約110人が出席。井上幸正町観光協会長や中川行孝町長、遭難事故の遺族らが玉串をささげた。町長はあいさつの中で5月下旬から剱岳方面で男性が行方不明になっていることに触れ、「いまだに発見に至らず悔しい。全ての登山者が家族の元に元気に帰ってくれることを願ってやまない」と述べた。
関係者がテープカット。中山登山や中部山岳国立公園指定90周年を記念した「剱の大王杉トレッキング」もあった。
町観光協会によると、鎮魂の社には昨年、3柱が納められ、計366柱をまつっている。