イベントに向け、コラーレで仕舞の稽古をする佐野さん(左)と蔦玄会の会員

イベントに向け、コラーレで仕舞の稽古をする佐野さん(左)と蔦玄会の会員

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能楽の魅力に触れて 富山県黒部市で8日イベント、公演や体験・舞台見学

北日本新聞(2024年6月5日)

 富山県の新川地域で能楽に取り組む有志らが8日、黒部市国際文化センター・コラーレの能舞台でイベント「能楽ナイト」を開催する。初心者に親しんでもらおうと初めて企画。能と狂言の公演を行うほか、舞台見学や能楽体験を繰り広げる。

 コラーレは県内で唯一となる野外の能舞台を備える。新川地域などで教室「蔦玄会(ちょうげんかい)」を主宰し、能楽ナイトの実行委員長を務める宝生流能楽師の佐野玄宜(げんき)さん(42)によると、コラーレでは狂言の公演は定期的に行われているが、能の公演はほとんどなかった。貴重な環境を活用し、特に能の魅力を広めようとイベントを企画した。

 イベントは午後5時から第1部のバックステージツアーがあり、参加者が舞台に上がってすり足を体験したり能面を見たりできる。能を習う受講生が素謡や仕舞を披露する。午後6時半から第2部で、県内外の能楽師が狂言「昆布売(こぶうり)」と能「経政(つねまさ)」を演じる。

 第1部に出演する蔦玄会の会員はコラーレなどで練習を重ねている。5月の練習では、動きや声の調子を確認した。佐野さんは能楽ナイトについて「能楽に触れたことのない人に、どんなものか知ってもらう機会にしたい」と話している。

 チケットはコラーレで販売し、一般3千円、学生・高校生千円、中学生以下無料。北日本新聞社後援。

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