福井県池田町出資の株式会社「まちUPいけだ」は、町特産の日本酒「冠泉(かんせん)」を生地に使ったケーキを開発、販売している。普段日本酒を飲まない年齢層を意識し、ふわりとした食感と甘さの中に、冠泉の香りを生かした。新たな特産品として浸透を目指す。
冠泉は、足羽川の源流が流れる町内の水で育った酒米「五百万石」を使用しており、すっきりした辛口で、まろやかなコクと爽やかなのどごしが特長。
酒が苦手な人や子どもにも親しんでもらおうと開発した。ケーキは酒かすを溶かした冠泉をカステラ風の生地に練り込んでいる。ぱさぱさ感はなくふわっとした食感で、口に入れると、甘さの中に冠泉の香りがほんのりと漂う。
開発したまちUPいけだの赤坂晃治さん(29)は「豊かな香りを残すことと食感にこだわった。池田に来た際のお土産にしてもらえれば」と話している。
いずれも税込みで6個入り1200円、8個入り1600円、バラ売りで200円。1日から同町まちの駅内の「こってコテいけだ」で販売を始めた。電話注文も受け付けている。
問い合わせは、こってコテいけだ=電話0778(44)8050。