輪島市の観光名所である朝市は26日、3軒の露店が営業を再開した。通りに雪が残る中、おばちゃんらの「買(こ)うてってー」などの声が戻り、観光客は雪の朝市の風情を楽しんだ。
朝市の露店は大雪となった24日は海産物の1軒だけが営業し、25日は1軒も並ばなかった。関係者は除雪作業に追われ、26日は、露店スペースの除雪を終えて車で荷物を運び込むことができた朝市組合員が営業した。
再開した3軒は海産物の干物、果物を扱う店で、30年出店している遠島孝子さん(54)は「これまで台風でも休まずに店を出してきた。せっかくお客さんが来てくれているのに残念な思いをさせるわけにはいかない」と話し、笑顔で観光客の相手をした。