秋の七草の一つ「オミナエシ」の花が、福井県越前町の福井総合植物園プラントピアで見頃を迎えている。黄色の愛らしい花が、秋を感じさせるさわやかな風に揺れて訪れる人の目を楽しませている。
オミナエシ科の多年草。同園によると、かつては草原などで普通に見られたが、現在は県のレッドデータブックで絶滅危惧1類に指定され、野生の姿を見る機会はほとんどない。高さ1メートルほどに成長し、茎の先に小さな花をたくさん付ける。ハギ、キキョウ、クズ、フジバカマ、ススキ、ナデシコと共に秋の七草に数えられる。
同園では8月上旬から、西側のツツジ園周辺などで咲き始めた。見頃は9月半ばまで。
31日に園内散策に訪れた月田蘭さん(朝日小5年)、桃さん(同2年)姉妹は「初めて見たけど、小さな花がかわいい」と目を輝かせていた。