福井県越前市上真柄町の田んぼに冬の使者コハクチョウが飛来し、羽を休めている。5日は40羽余りの群れが、刈り取り後に生える稲の二番穂などをついばむ姿が見られた。
この5年ほど連続してほぼ同じ場所に飛来している。この日は幼鳥を含む群れが、上真柄町の田んぼに滞在。足元の泥の中にくちばしを入れて餌を探したり、羽を広げたりしていた。群れを見つけ、脇の道路から望遠レンズを構える写真愛好家らの姿もあった。
日本野鳥の会福井県の小嶋明男副代表は「県内で見ることができる群れとしては数が多い。餌が豊富で、安全なねぐらと感じているのだろう」と話していた。