頭は雄、体は雌の特徴を持つカブトムシが、立山町四谷尾の昆虫王国立山「立山自然ふれあい館」(大江茂館長)で見つかった。今月上旬に死んでしまったが、珍しいため9月2日まで同館で展示している。
同館では今季、約6千匹のカブトムシが羽化しており、7月下旬に職員が見つけた。体長55ミリで、頭部には右曲がりに小さな角が生えているが、胸部には角がない。
富山市科学博物館の岩田朋文学芸員によると、胸やおなかに雌の特徴である毛が生えている。「雌雄モザイク」と呼ばれ、染色体の異常が原因という。
大江館長は「昆虫王国立山はオープンして23年になるが、このようなカブトムシが見つかったのは初めて。ぜひ見てほしい」と話している。