今夏に富山とロシアで行われる国際演劇祭「第9回シアター・オリンピックス」のプレ公演が6月、会場の一つ、黒部市の前沢ガーデン野外ステージで開かれる。日本側芸術監督の鈴木忠志さん(劇団SCOT主宰)が演出するギリシャ悲劇「ディオニュソス」を上演。一般向け公演のチケットを5月22日午前9時から販売する。
演劇祭のための改修を終えた同ステージのこけら落としとして企画した。
シアター・オリンピックスは1995年にギリシャで第1回が開かれ、今回が初の2カ国共同開催。日本では8月23日から9月23日まで、南砺市利賀地域と黒部市で行う。
「ディオニュソス」はギリシャの悲劇詩人、エウリピデスの「バッコスの信女」が原作。狂信的な宗教と権力との摩擦から起きる悲劇を通じ、現代社会に潜む危機や恐怖を浮かび上がせる。
一般向けのプレ公演は6月22日午後7時開演。チケットは全席自由で2千円。申し込みはシアター・オリンピックスチケットオフィス、電話0763(68)2216。