2021年に福井県越前市で開かれる「第17回全国紙芝居まつり」を盛り上げようと、越前市の紙芝居愛好グループが、同市出身の絵本作家で紙芝居も手がけた加古里子さんの人気キャラクター「だるまちゃん」「からすのパンやさん」が"競演"したTシャツを製作した。8月の16回山形大会で会員が着用、越前市をPRするとともに一般にも販売する。
越前市の「かこさとしふるさと絵本館」で活動する愛好グループ「越前らくひょうしぎの会」が製作した。加古さんの人気キャラクター「だるまちゃん」の鼻に「からすのパンやさん」の4兄弟が止まっているデザイン。生地色は黒、グレー、ピンク、白など6色で、大きさはS、M、Lの3サイズ。1枚2500円(税込み)。
異なるシリーズのキャラクターの競演は、版権などの都合で難しいが、同会が加古総合研究所(神奈川県)に相談したところ「紙芝居の振興に協力したい」と快諾。出版社の偕成社と福音館書店の協力も取り付け、1年がかりで製品化にこぎ着けた。
全国紙芝居まつりは、2年に1回開かれ、紙芝居作家や愛好者らが全国から集う。第17回まつりは21年8月28、29日に越前市で開催予定で、20年8月にはプレ大会も予定されている。第16回山形大会は8月31日から2日間、山形県上山市で開催、同会の会員がTシャツを着て参加し越前市の大会をアピールする。
同会事務局の女性(63)は「越前市ゆかりの加古さん、いわさきちひろさんの創作の原点は紙芝居。越前和紙産地を抱える紙のまちでもあり、世界に誇れる紙芝居のまちへ、多くの人に足を運んでもらいたい」と話していた。
購入の問い合わせは同会事務局=電話090(8960)2662。