丹南高校の美術系で学ぶ生徒の卒業制作展が1月31日、福井県鯖江市まなべの館で始まった。総合学科のアート、デザイン、地域文化の3系列の3年生34人が、高校での学習の集大成となる100点余りを出展。絵画や写真、木工芸など多彩に披露している。2月2日まで。
絵画は油彩の人物画、風景画、抽象画と力作がそろう。まどろむ若い女性を描いた100号の大作もある。写真は学校生活の一場面を切り取った作品などで、友人や先生の生き生きとした表情を捉えている。
木工芸では、腰が悪い母親のために工夫して作った椅子や、おしゃれな棚が並ぶ。作者個々のメッセージが込められたポスター作品も目を引く。アセテート製の眼鏡枠、越前和紙のランプシェードといった丹南地域ならではの作品もある。