珠洲市三崎町寺家の須(す)須(ず)神社金分宮(きんぶんぐう)で15日、藩政期から続くとされる的打(まとうち)神事が営まれ、神職や氏子らが的に向かって矢を放ち、豊漁や豊作、健康を祈った。
境内にホラ貝が響く中、参列者約60人が続々と集まった。猿女(さるめ)貞信宮司(81)によるおはらいや祝詞(のりと)奏上の後、猿女豊信権禰宜(ごんねぎ)(52)が災いが来るとされる北東や南西などの4方向に向けて弓矢を構え、約20メートル離れた的に矢を4本放った。的を射抜くと幸福が訪れるといわれ、集まった人も参加した。
的打神事は春祭りの行事の一つで、流鏑馬(やぶさめ)神事として始まったとされる。餅まきも行われた。