輪島市の国名勝「白米(しろよね)千枚田」で22日、ボランティアによる稲刈りが行われた。市内外から参加した約200人が斜面に連なる棚田で黄金色に色づいた稲を収穫した。
例年稲刈りボランティアには、自由に参加できたが、今年は新型コロナ感染予防のため、予約制とした上で、午前と午後の2回に分けて行われた。
参加者は受付で検温を済ませた後、鎌を使って丁寧に刈り取り、わらで束ねてはさ掛けした。市内の高校や各種団体が協力した。作業後には新米のおにぎりと天然フグ「輪島ふぐ」のみそ汁が振る舞われた。
家族5人で参加した小松市南浅井町の会社員八田貴志さん(41)は「しばらくコロナで子どもたちをどこにも連れて行ってあげられなかった。素晴らしい景色の中で、とてもいい体験ができた」と笑みを浮かべた。