新潟県の燕三条地域の企業を擬人化したトレーディングカード「匠(たくみ)の守護者」の第3弾が発売された。今回は新たに10社が加わり、これまでに作られたカードは計61社、63種類となった。
キャラクターには各企業の特性を反映させた火、水、風といった「属性」や「必殺技」「武器」などが設定されている。ゲーム性とコレクション性の両方を楽しんでもらう趣旨だ。
トレーディングカードを通じ、燕三条地域のものづくりの素晴らしさを広く世界に発信しようと、三条商工会議所青年部が2019年に事業化した。第3弾も日本アニメ・マンガ専門学校(新潟市中央区)と連携している。キャラクターデザインを学ぶ同校生が1人1社を担当し、各企業を訪ねて業務内容などを取材し、デザインを練った。
第3弾は10社とシークレットカード1種類で、シークレットカードはアルミニウム冷却台製造・販売のマルダイ(三条市)の公式キャラクター「すのこタン」が採用されている。
カードは、第2弾までで6千パック(1パック5枚入り)を売り上げている。第3弾の販売では、63種類のカードがランダムに入った約4300パックを準備した。
1パックで税別300円。燕三条地場産業振興センターや、燕三条Wing(燕三条駅構内)のほか、参加企業のショップなど11カ所に置いている。「匠の守護者公式サイト」などでネット販売もしている。
同会議所青年部メンバーで、販売を担当する「株式会社燕三条」代表の結城靖博さん(36)は「産学連携の形で学生さんの思いが制作物になっている。サブカルチャーという視点でも、燕三条の地域振興や産業観光として広げていきたい」と話している。
問い合わせは株式会社燕三条、080(4057)1012。