福井県池田町商工会青年部が、同町谷口にある巨大な町PR看板をリニューアルした。住民の個性を尊重し住み続けられる町になってほしいとの願いを込め、木をモチーフにしたオリジナルのキャラクターに、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)のアイコンに使われている17色の帽子をかぶせたデザインにした。
看板は縦約2・7メートル、横約5・7メートルの布製。町内外の人が多く通る国道476号沿いに立っている。もともと町内の観光案内マップが描かれていたが、同青年部が2018年、福井国体に合わせてマスコットキャラクター「はぴりゅう」をあしらったPR看板に変更した。
新しい看板には、町面積の92%を森林が占めていることにちなみ、木の精霊という設定のオリジナルキャラクター「木人(こびと)」をデザインに採用。「貧困をなくそう」「人や国の不平等をなくそう」など、SDGsの各項目のアイコンに使われている17色のニット帽を、キャラクターにかぶせた。26体のキャラクターは全て異なる表情にし、多様性を表した。背景には雪化粧した部子山を描いた。
同青年部の15人がデザインを考え、10月に制作を始めた。青年部長は「心のゆとりになる町、住み続けられる町になってほしいとの願いを込めた」と話していた。