今季最多のブリの水揚げに活気づく市場=金沢市中央卸売市場

今季最多のブリの水揚げに活気づく市場=金沢市中央卸売市場

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寒ブリの季節ようやく 今季最多502本、能登・宇出津港 10キロ超の大物ずらり

北國新聞(2021年12月21日)

 能登町の宇出津港で20日、今季最多となるブリ502本が水揚げされ、港は活況にわいた。重さ10キロ以上の形のよい大物が多く、金沢市中央卸売市場で396本、石川県漁協能都支所で106本が競りに掛けられた。11、12月上旬の出だしは低調で、県水産総合センター(能登町)は今季の水揚げ量が前年より半減すると見込む中、本格的なシーズン到来に関係者は巻き返しを期待した。

 ブリは能登町沖の大型定置網4カ所に入った。県漁協能都支所では、支所の地域ブランド「宇出津港のと寒ぶり」に認定された10キロ以上のブリが56本に上り、今季最多を更新した。

 能都支所の水揚げ量は11月が520本、12月10日まで292本だったが、15日に405本が揚がった後、1日当たり100~200本の漁獲が続く。能都支所の担当者は「寒波が訪れ、ブリにふさわしい季節になった。今後も豊漁が続いてほしい」と話した。

 金沢市中央卸売市場でも丸々と太ったブリがずらりと並び、10キロ以上が約8割を占めた。最大は約16キロだった。

 石川中央魚市(金沢市)によると、今月1~20日の取引量は約1500本で、前年同期の半数にとどまるが、担当者は「昨年も12月中旬以降から水揚げがぐっと増えた。平均して肥えたブリが多く、今後も切れ目なく水揚げがあってほしい」と期待した。

 県水産総合センターは11月~来年3月の定置網漁による県内の寒ブリ水揚げ量を前年(630トン)の半分程度となる330トンを予想する。12、1月が盛漁期となる。

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