神社の祭神をキャラクターにした関連グッズを持つ堀川宮司=穴水町前波の諸橋稲荷神社

神社の祭神をキャラクターにした関連グッズを持つ堀川宮司=穴水町前波の諸橋稲荷神社

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萌えキャラで応援団募る 穴水・諸橋稲荷神社が考案 寄付者にグッズ贈呈

北國新聞(2022年2月28日)

 穴水町前波の諸橋稲荷神社の堀川康文宮司(56)=金沢市北安江1丁目=が、神社の祭神をモデルにしたキャラクターを考案した。「萌えキャラ」と呼ばれるアニメ調の親しみやすい絵柄で、印刷された紙袋や絵馬が27日までに完成した。氏子が減少する中、寄付してくれた人にグッズを贈り、神社の「応援団」を獲得するのが狙い。寄付は神社の維持、管理に役立てる。

  ●祭神モデル

 萌えキャラは「神目伊豆伎比古神(かむめのいずきひこのかみ)」「迦爾米雷王(かにめいかずちのみこと)」「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」の3種類。商売繁盛や開運招福などの御利益があるとされる。いずれも古墳時代の衣装を身にまとったキャラクターが目を閉じて合掌するデザインで、堀川宮司がイラスト制作者にイメージを伝えて作った。

 紙袋や絵馬のほか、湯飲み茶わんやお守りもある。今後さらにキャラクターやグッズを増やし、新たに設ける神社のホームページから寄付者を募り、年内にもグッズを送付する予定だ。

 堀川宮司によると、諸橋稲荷神社の氏子数は多い時で200人以上いたが、現在は120人に減少。今後も増加は見込めず、建物の老朽化もあり、堀川宮司が寄付を集める手段として萌えキャラを使ったグッズの展開を思い立った。

 金沢で翻訳会社を経営する堀川宮司が「週末神主」になったのは2007年。前宮司だった伯父の死去で宮司不在となり、父親から「神職の資格を取ってほしい」と頼まれた。父親は末期がんで、堀川宮司は「神社を守ることよりも、親孝行になるのなら」との思いで引き受けたという。

 堀川宮司は「小さな神社を運営していくのはどこの地域も大変。神社が生き残る道を考えていきたい」と話した。

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