福井県鯖江市と市環境教育支援センター(エコネットさばえ)、日野川漁協は3月5日、市内の児童、園児らがふ化させたサケの稚魚約3万匹を日野川に放流した。佐々木勝久市長らが元気に泳いでいく稚魚を見送り、大きくなって戻ってくることを願った。
昨年12月、姉妹都市の新潟県村上市から取り寄せた受精卵を、日野川の水を満たしたペットボトルに入れて児童、園児や希望する市民に配布。成長を観察してもらいながらふ化させた稚魚を1月中旬に回収し、同漁協で体長約5~6センチになるまで育ててきた。
放流は鯖江市熊田町の河川敷で行った。車に積んだ水槽にホースをつなぎ、稚魚を川へと導いた。
放流は11年目で、5年ほど前から日野川に戻ってきたサケを確認できるようになっているという。エコネットさばえの事務局長は「日野川の水質はもちろん、山も海も全ての自然環境を大切にする意識を高めてもらえたら」と話していた。