●總持寺通り商店街と協力
輪島市門前町の總持寺通り商店街の魅力創出を後押ししようと、門前高1年の大岩紅葉(もみじ)さん(16)が商店街と町のキャラクター「ごらいくん」と「もんちゃん」をデザインしたオリジナル商品を考案した。商店街と協力し、手提げバッグやマスク、キャンドルなど親しみやすい図柄の13種類を用意。19、20日に商店街で開催する「マルシェ」(北國新聞社後援)でお披露目し、禅の里の誘客につなげる。
門前高では、昨年の曹(そう)洞(とう)宗大本山總持寺の開創700年に合わせて商店街を盛り上げようと、生徒がのぼり製作やアンテナ店の開設などに取り組んできた。商店街のゆるキャラ「ごらいくん」も活動の一環で、地元の奇祭「ごうらい祭り」に登場する鬼面姿のつゆ払いをモチーフに、現在の2年生がデザインを考案した。
商店街のにぎわい創出を考える中で、大岩さんは「先輩が作ったごらいくんを商品化して、門前をもっとアピールしたい」と、昨年12月に商店街側にオリジナル商品作りを提案した。
大岩さんは6店舗の各店主らと相談しながらデザインや商品を考えた。商品製作は各店が請け負い、ごらいくんともんちゃんを描いた手提げバッグやエプロン、付せんをはじめ、ごらいくんの形をしたキャンドルなどが出来上がった。
オリジナル商品は、総持寺通り協同組合が主催するイベント「マルシェ~ぶらぶら街歩き~」で披露する。「ゆるキャラミュージアム」と銘打ち、市有形文化財「旧酒井家住宅」で商品を並べ、生徒がアピールする。サツマイモと鶏肉を一緒に唐揚げにした生徒考案の「元祖エモ唐」も販売する。
●門前の魅力伝えたい
18日は大岩さんが商店街関係者とともに、手作りの宣伝用ポップなどを掲げ、会場の準備を進めた。大岩さんは「自分の考えたことを形にしてくれた商店街の方々に感謝している。お客さんに門前の魅力を伝えたい」と意気込み、総持寺通り協同組合の能村武文代表理事(64)は「地元の子どもたちが商店街の盛り上げに協力してくれ、大きな励みになっている」と話した。