「ほんもの手仕事展」の出展企業が連携して試作した本格子ども用包丁

「ほんもの手仕事展」の出展企業が連携して試作した本格子ども用包丁

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本物の手仕事触れて 越前市で丹南ものづくり展示会

福井新聞(2022年6月9日)

 福井県丹南地域の伝統工芸の越前打刃物や越前和紙、越前漆器などものづくり企業5社による展示会「福井・越前のほんもの手仕事展」が6月10~12日、越前市池ノ上町の刃物の里で開かれる。幼少から本物の技術に触れる機会をつくろうと、企業が連携して試作した本格子ども用包丁などを発表する。

 出展するのは、越前和紙の杉原商店(越前市)、家具製造販売のマルイチセーリング(同)、越前打刃物の龍泉刃物(同)、越前漆器の土直漆器(鯖江市)、眼鏡枠企画販売のボストンクラブ(同)の5社。フジタ・印刷(同)の企画で昨年11月に東京で開いた「手仕事展」が好評で、県内開催を決めた。

 龍泉刃物が中心となって試作した子ども用包丁は、越前打刃物の切れ味はそのままに、安全に配慮して切っ先や手元の角の部分を丸く加工。将来は、研ぎ直しやハンドルの取り換えでペティナイフとして使えるようにしてある。

 指を切らないようにするフィンガーガードは、ボストンクラブによる眼鏡素材のチタン製を想定して合成樹脂で製作。包丁カバーには、杉原商店の商品で漆塗りを施した越前和紙「漆和紙(うるわし)」を使用した。

 このほか、子ども用漆器を大人用にリメークした製品、親子ペア仕様の眼鏡、姿勢矯正チェアなども展示する。

 10、11日は午前11時から午後7時まで、12日は午後5時まで。問い合わせはフジタ・印刷の藤田龍矢会長=電話090(3765)1013。

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