立山町日中上野の美容と健康の体験型施設「ヘルジアンウッド」に、初の宿泊施設「The Hive(ハイブ)」がオープンした。1棟貸し切り型のサウナホテルで、来年はさらに宿泊施設が建設される予定となっており、周辺エリアへの波及効果を期待する声が聞かれる。
ヘルジアンウッドは、前田薬品工業(富山市向新庄町、前田大介社長)の関連会社「GEN風景」が運営。2020年にオープンし、ハーブ料理を中心にしたレストラン、アロマ工房、スパ、イベントスペースを順次開業した。
初の宿泊施設は5カ所目の施設。Hiveは日本語で「ミツバチの巣」を意味し、六角形をモチーフにした半地下型の建物が目を引く。合宿や女子会、ワーケーションなどでの利用を想定。2~6人が宿泊でき、日帰り利用も可能だ。
メインのグループサウナは2種類用意。ハーブ園や田畑が広がる風景、立山連峰を眺めることができ、サウナではハーブを使った専用のロウリュウ水が用意される。Hiveのアチャリヤ・コーシクマネジャーは「雄大な自然を感じながら、体も心もリフレッシュしてほしい」とアピールしている。
周辺ではヘルジアンウッド開業以降、日本酒メーカー「白岩」の酒造場や「立山サウナ」などが次々オープン。関東方面から訪れる人が増えており、観光関係者の一人は「地域の活性化につながる」と期待した。敷地内には23年に別のコンセプトの宿泊施設が建設される予定だ。