富山県上市町の特産品を詰め合わせた「かみいちづくしギフトBOX」の販売が24日、同町広野の「つるぎの味蔵(あじくら)」で始まった。剱岳をイメージしたデザインの専用ボックスに、ショウガを使った商品や薬膳茶など11種類を組み合わせて贈る。特産品を広く発信し、上市を象徴する土産ブランド確立を目指す。
生産者の販売拡大につなげようと、町中心部にサテライトオフィスを構えるシステム開発会社「アルティネット」が町の委託を受けて企画。味蔵を運営するティー・ツリー・コミュニケーションズ(同町広野、茶木勝社長)と協力し、アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の公開10周年イベントに合わせて発売した。
箱のデザインは、県外の友人や取引先などへの贈り物に選ばれるよう意識した。上市町に移住して2年目になる永井浩和アルティネット常務は「『上市と言えばこれ』というデザインにした」と話す。
今後は商品の種類を増やし、カタログギフトに発展させる計画で、首都圏のレストランなどに地元産野菜を送る定期便も事業化する。茶木社長は「上市の魅力がふんだんに詰まった。多くの人に活用してほしい」と語った。
かみいちづくしは味蔵と味蔵のインターネットサイトで販売する。問い合わせは味蔵、電話076(473)3212。