福井県越前市味真野小の創立150周年を記念した事業の一環で取り組んだ田んぼアートが、市万葉菊花園西側で見頃を迎えている。約28アールの水田に、同校のシンボルである一本桜が力強く浮かび上がっている。
児童の地元愛を育もうと、味真野自治振興会が初めて企画。田んぼアートを毎年行っている越前町樫津の地元住民からアドバイスを受け準備を進めた。同校出身の高校生に図柄の制作を依頼。5月には児童や同会メンバー、地域住人約50人で、観賞用の色苗など5種の稲を手植えした。
一本桜は幹を焦げ茶色でくっきりと縁取っており、たくましさを感じさせるデザイン。舞い散る花びらも描いたほか「150周年 味真野小」と書かれている。高さ3・6メートルの物見やぐらを設置しており、色鮮やかな田んぼアートを上から見渡すことができる。見頃は8月初旬まで。
20日には児童230人が田んぼを囲って、ドローンで記念撮影も行った。同会の男性は「味真野地区民の間で話題になっているのがうれしい」と話していた。