越前水仙と越前焼が共演する企画展「水仙と越前花器の甘いささやき展」が、福井県越前町の越前陶芸村文化交流会館で開かれている。県内の作陶家21人が、一輪挿しや花瓶など計約300点の花器を出品。しとやかな水仙の白い花とのコラボレーションを楽しむことができる。12月25日まで。
今年で15回目を迎える年末恒例の企画展。越前焼の窯元に作品を募り、華道の草月流師範井上和萠さん=越前市=が生け花を手掛けた。販売会も兼ね、気に入った花器は購入することができる。
越前焼は土に鉄分を多く含み、水が腐りにくいため、昔から花瓶や水がめとして重宝されてきたという。企画展には、形や大きさ、焼き色の異なる一点物の花器がずらり。見頃を迎えた水仙の愛らしい花や、青々とした葉とともに華やかな空間を演出している。
午前9時~午後5時(月曜休館)。問い合わせは同館=電話0778(32)3466。