干支(えと)をテーマにした書の作品展「えとの現代書-書の在處(ありか)」(福井新聞社後援)が1月4日、福井県鯖江市まなべの館で始まった。躍動感あふれる「卯(う)年」のウサギをはじめ、書の可能性を追求した独創的な約50作品が並ぶ。9日まで。
同市の現代書グループ「未在社」が主催。卯年生まれの年男という山本大廣代表(83)をはじめ、40~90代の会員ら9人が作品を寄せた。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となり、今年の干支「卯」に加え、発表できずにいた子(ね)、丑(うし)、寅(とら)の作品も合わせて展示している。
横2・7メートル、縦1・2メートルの紙に書いたウサギは、力強く大胆な筆の運びが伝わってくる大作。ウサギの耳をイメージした切り紙に墨を塗り重ねた作品や、甲骨文字になぞらえたトラの造形作品なども並び、来場者の目を引いている。