野沢温泉スキー場内に設けた外貨両替所。15日に事務を始める

野沢温泉スキー場内に設けた外貨両替所。15日に事務を始める

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野沢温泉スキー場で外貨両替 外国人客の利便性向上へ、15日から

信濃毎日新聞(2014年12月10日)

 下高井郡野沢温泉村の野沢温泉スキー場と野沢温泉観光協会は、増加する外国人観光客の利便性を良くするため、15日から外貨両替事務を始める。これまで村内で外貨が両替できるのは郵便局1カ所だけだった。事業を提案した企業、JTBビジネスイノベーターズ(東京)は「スキー場に両替所ができるのは全国でも珍しい」としている。

 両替する外貨は米ドル、豪ドル、ユーロ、シンガポール・ドル、中国元、台湾ドルの6種類。窓口は、同スキー場の長坂ゴンドラリフトチケット売り場と観光協会事務所の2カ所に設ける。日本円への両替金額は、1回につき10万円未満を上限とする。スキー客を想定しており、当面は来年3月末まで行う計画だ。両替した外貨はJTBビジネスイノベーターズ社に送り、数日後に同スキー場や観光協会に日本円が振り込まれる。

 同スキー場によると、外国人利用者は平日は3割、日本人客が増える休日は2割ほど。国別では約7割がオーストラリアからの観光客だ。スキー場周辺の飲食店はクレジットカードが使えない店も多い。2年前ぐらいから「日本円に換金する場所がなくて困っている」との相談が寄せられ、両替事務の導入を検討してきた。

 同スキー場では15日の事務開始に備え、窓口の一角に両替所を設置。パスポート番号などを記す申込書や外国紙幣の鑑定機も設置した。

 観光協会によると、近年、外国人観光客は増加傾向で、昨年12月〜今年3月の外国人の村内宿泊は延べ6万泊以上あった。森博美事務局長は「人手や手間はかかるが、野沢温泉を楽しんでもらう最低限のサービスとしたい」とした。

 JTBビジネスイノベーターズ社は「村内の他の施設でも導入し、外国人観光客が過ごしやすい環境を整えられたらいい」(事業開発室)としている。

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