北信州に春を呼ぶ中野市の恒例行事「中野ひな市」が31日、中心市街地で始まった。市に伝わる郷土玩具「中野土人形」の即売会=写真=などがあり、人形を買い求める人らでにぎわった。
市内の人形師3人が手がけた「招き猫」や「ふぐ乗り大黒」など約340体が並んだ。事前抽選で当選した人が15人1組で順番に会場入り。お目当ての作品を購入できた興奮から、手を震わせながら人形を運ぶ客もいた。
当選番号1番だった市内の高橋悦子さん(72)は、憧れの人形師という奈良久雄さんが作った大石内蔵助の人形を手に入れ、「夢がかなった」と大満足。