下水内郡栄村の「さかえ倶楽部スキー場」で2日、1万本のキャンドルをゲレンデの雪上で一斉にともすイベント「SAKAE CANDLE NIGHT(サカエキャンドルナイト)」があった。村を活気づけようと若手有志らでつくる実行委員会が主催し2年目。1月に発生した能登半島地震を受け、今年は被災地へのエールも込めた。
キャンドルは透明なプラスチック製のコップに入れて点灯。千個分は白い紙コップにして、村民やスキー客に被災地へのメッセージなどを書いてもらった。午後5時過ぎに点火。紙コップには「石川県がんば!」「一日も早い復興を」などの言葉が並び、日が暮れるとゲレンデ一帯がオレンジ色の淡い光に包まれた。
栄村は2011年3月11日の東日本大震災翌日に起きた県北部地震で大きな被害を受けた。実行委員長の岡一太さん(42)は「当時たくさんメッセージをもらい心強かった。恩返しの気持ちです」。訪れた地元の栄小学校5年、樋口湊斗君(11)は「能登の人、がんばれ」とメッセージを書いたといい「いつもの生活に戻ってほしい」と願っていた。