今季の営業が始まった志賀高原のスキー場。共通券のほか、各種自社券の販売が始まった

今季の営業が始まった志賀高原のスキー場。共通券のほか、各種自社券の販売が始まった

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志賀高原のスキー場でリフト「自社券」販売 「共通券」のほかに

信濃毎日新聞(2014年12月17日)

 山ノ内町の志賀高原のスキー場で今季から、全19カ所のスキー場で利用できる従来の「共通リフト券」のほかに、町内のリフト会社6社が運営するそれぞれのスキー場に限って利用できる「自社エリア券」が発売される。共通券の大人1日5千円に対し、自社券は同2千円〜4500円。志賀高原観光協会は「お客さんに合った種類のリフト券を選べる」としており、スキー客やスノーボード客の掘り起こしにつなげる。

 自社券をめぐっては、公正取引委員会が2月、リフト会社6社でつくる志賀高原索道協会が、自社券の販売や料金を制限しているのは独占禁止法違反(事業者団体による競争の実質的制限の禁止)の恐れがあるとして警告した経過がある。これを受け、各社が販売することにした。リフト会社などによると、1960年代に共通リフト券が発売されて以来、各社が自社券を本格的に販売するのは初めてという。

 各スキー場の主なリフト券の価格や販売期間、問い合わせは表の通り。横手山、渋峠両スキー場を運営する横手山リフトは1日券を大人3600円で発売。「共通券で志賀高原の広さを味わってほしい」としつつ、「ここだけで滑ることができる安いリフト券はないかとの問い合わせもあった」とする。午前券や午後券(大人3千円)も発売し、「午前あるいは午後だけ滑りたい人に需要があるのでは」と期待する。

 13スキー場を運営する志賀高原リゾート開発の自社券は、大人1日4500円(12月21日〜来年3月31日)と、共通券との差は500円のみ。他のリフト会社が運営するスキー場にも行きたいという利用者が多いとし、「今後も共通リフト券が基本になるだろう」としている。

 特徴ある自社券も登場。奥志賀高原スキー場を運営する奥志賀高原リゾートは「雪の状態が一番良い」という来年1月13日〜2月13日の平日に「パウダーMAX1日券」を大人3800円で発売する。「利用客を底上げしたい」と今季スキーを始めた人や、10年以上スキーをしていなかった人を対象に「カムバック&デビュー割1日券」(大人3千円)も来年2月1日〜3月20日に新たに販売する。

 志賀高原索道協会の佐藤隆一協会長は「共通券はとても便利だが、1日で滑るには志賀高原は広く、1カ所で滑りたいというお客さんの目線に立って、各エリアごとにお得なリフト券を用意させていただいた。さらにスキーを楽しんでほしい」と話している。

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