レコードのジャケットなどが飾られた「実家カフェ」。庭に面し、窓から日差しが入る

レコードのジャケットなどが飾られた「実家カフェ」。庭に面し、窓から日差しが入る

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昭和の「実家」でお茶いかが 松本の民家改修カフェ1年

信濃毎日新聞(2015年2月14日)

 松本市蟻ケ崎の住宅街で築50年の民家を改修した「実家カフェ」が4月、開店から1年を迎える。都内でサラリーマンをしていた今西功(いさお)さん(48)、孝恵さん(42)夫妻が、来店客が懐かしさを感じる店にしたいと、店内のちゃぶ台や小物は昭和の品でそろえた。さまざまな世代が「落ち着ける」と立ち寄る。

 兵庫県豊岡市出身で、コンピューター関連の会社に勤めていた功さんは飲食店経営が夢で、孝恵さんの実家がある松本市に魅力を感じていた。孝恵さんも「帰省するたび、古民家を改修した店ができるなど、松本市内にこれまでとは違う活気が出てきたと思っていた」と言う。

 孝恵さんの実家から徒歩5分の住宅街に築50年ほどの空き家を見つけ、カフェの開店を準備。外装は業者に依頼して塗り直し、内装は2人で手掛けた。昨年2月の作業中には、近所のおばあさんからおやきとお茶の差し入れもあり、大雪の日は近隣住民と協力して雪かきをしたという。

 店内に並ぶLPレコードや足踏みオルガンは、孝恵さんの実家にあった。孝恵さんの友人で今月4日に来店した会社員の山口順子さん(37)=神奈川県愛川町=は「小さいころ遊びに行った近所の親戚の家を思い出す」。信州大松本キャンパスも近く、「授業がなければずっと居たい」と言う学生もいるという。

 店内でのイベント開催に本腰を入れる考えだ。現在、ニット製品のサンプルや仕様書を展示する「アパレルニットデザイン舞台裏展」を26日まで開催中。いずれもアパレル関連会社に勤めていた孝恵さんが大切にする品だ。3月2、28日には「昭和歌謡を語り合う会」と題し、レコードでフォークやロックの往年の名曲を聴くイベントも開く。

 近所で常連客となり、漬物の漬け方や庭木を使った正月飾りの作り方を教えてくれる人もいる。孝恵さんは「いろいろな人が自然に交流できる場にしたい。近所のお年寄りと学生が話を交わせるイベントも開きたい」と話す。

 メニューはランチプレート(税別850円)、コーヒーなど。金曜定休。営業時間は午前11時〜午後6時(12〜2月は午後5時まで)。

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