アルピコ交通（松本市）は１４日、上高地線のイメージキャラクター「渕東(えんどう)なぎさ」をデザインした新型車両「２代目なぎさＴＲＡＩＮ」を松本市新村の新村車両所で報道機関にお披露目した。２０１３年３月に運行開始した初代の車両更新に伴い、今月１６日に運行を始める。渕東なぎさのイラストがいっぱいの遊び心あふれるデザインに仕上げた。

　２代目の電車は東武鉄道（東京）から購入した「２０１００形」の１編成２両で、かつて首都圏の東部伊勢崎線で使われていた。車体には敬礼する渕東なぎさのイラストなどを大胆にあしらったラッピングを施した。

　車両内には車両番号を記載したプレートや禁煙表示、つり革の持ち手上部のプラスチックカバーなどに渕東なぎさのイラストをちりばめた。上高地線を走る車両の中で唯一という、ピンクのハート型をしたつり革の持ち手を初代の車両から引き継いだ。

　１６日午前１０時５３分新島々駅発、松本行列車が最初の運行。鉄道課担当課長の穂高恵子さん（４４）は「外観は爽やかな印象で内装には遊び心を加えた。見て、乗って、楽しんで」とアピールする。

　アルピコ交通は昨年１１月～今年１月、クラウドファンディング（ＣＦ）を実施し３０３の個人・団体から６６６万円を集めており、この一部をラッピングなどの費用に充てた。