県観光部は１４日、もてなしの向上について観光関係者らが考える「信州おもてなしフォーラム」を長野市内で初めて開いた。約８０人が参加し、ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー元日本支社長の高野登さん（長野市出身）の講演などを聞いた。
　県は希望者を対象に、本年度から「信州おもてなし未来塾」を開講。高野さんは同塾の塾長を務め、「おもてなしの組織づくり」や「ホスピタリティーの心」などをテーマに昨年５月から計７回講義をしてきた。この日は、これまでの講義を振り返りながら「相手のことを思っていても伝わらなければ何も思っていないのと一緒。発信や表現を大切にして」などと助言した。
　フォーラムでは、各種活動の優れた団体や個人を表彰する「第２回信州おもてなし大賞」の表彰式も実施。森の整備活動や「森の学校」づくりに取り組む英国出身の作家Ｃ・Ｗ・ニコルさん（上水内郡信濃町）と、千曲市上山田温泉で旅館を営む米国出身のタイラー・リンチさんが大賞に選ばれ、知事表彰を受けた。