会場にずらりと並んだ中野土人形

会場にずらりと並んだ中野土人形

長野県 長野市周辺

中野市で「土人形」展示始まる、31日からは「中野ひな市」

信濃毎日新聞(2024年3月30日)

北信州に春を呼ぶ「中野ひな市」が31日から4月1日まで開かれるのを前に、中野市中央1の信州中野商工会議所多目的ホールで29日、市に伝わる郷土玩具「中野土人形」の展示会が始まった。31日に行われる抽選当選者向け即売会に出品される力作約320点を楽しめる。

 中野土人形には京都・伏見系の「中野人形」と愛知・三河系の「立ケ花人形」の2系統がある。展示作品の作者は中野人形を作る奈良家の奈良久雄さんと次男の由起夫さん、立ケ花人形を作る西原家の西原久美江さんの3人。会場には、招き猫やえびす様のほか、大石内蔵助などの歴史上の人物、歌舞伎を題材にした人形など色とりどりの作品が並ぶ。

 長野市の自営業須沢和久さんは「私にとって中野土人形は、魅力を通り越して魔力です」と一点一点を丁寧に見て回った。中野市の土人形研究家の小古井(こごい)嘉幸さんは今年の特徴を「色合いが良く、新たな感覚を取り入れた作品が多い」と評した。

 展示会は入場無料で30日は午前10時~午後4時。31日は即売会を行う。抽選当選者の購入後の午後2時から1時間は先着順で誰でも購入できる。中心市街地で開く「ひな市」は即売会のほか、「大灯籠びな行進」や全国土人形展示即売会、マルシェなどを予定している。問い合わせは信州中野商工会議所(電話0269・22・2191)へ。

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