全面開業した新駅ビル「MIDORI長野」で買い物を楽しむ人たち=7日午前10時43分、長野市

全面開業した新駅ビル「MIDORI長野」で買い物を楽しむ人たち=7日午前10時43分、長野市

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「県都の顔」大にぎわい 新長野駅ビル全面開業

信濃毎日新聞(2015年3月7日)

 北陸新幹線(長野経由)金沢延伸まで1週間となった7日、JR長野駅(長野市)の新駅ビル「MIDORI長野」が全面開業した。地上3階建ての新駅ビルが完成し、隣接する既存駅ビル内と合わせて地元特産品や食料品、飲食など67店が新たに営業を開始。昨年11月までに先行オープンしていた45店を含め、計112店が出そろった。午前10時の開店時には約1200人が行列をつくり、県都の新たな玄関口は大きなにぎわいを見せた。

 開店に先駆けて駅前広場で開いたオープニングセレモニーは、長野市裾花中学校の吹奏楽部の演奏でスタート。市が新駅ビルに沿って設けた「大びさし」がある一帯に、「威風堂々」の力強い演奏が響いた。MIDORI長野を運営するステーションビルMIDORI(長野市)の南沢千春社長は「さまざまなイベントや情報発信を展開していくことで駅活性化につなげたい」とあいさつした。

 JR在来線の改札口に近い駅自由通路上部では、県や市、ステーションビルMIDORIなどが連携して設けた縦2メートル、横10メートルの壁画もお披露目された。東山魁夷の絵画「静映(せいえい)」が元になっており、飯山市の斑尾高原にある湖の風景が緑や青を基調に描かれている。MIDORI長野の3階の一部は2階の駅自由通路から吹き抜けになり、多くの人が壁画を写真に収めていた。

 午前11時には、駅前広場や車道を挟んで位置し、書店の「平安堂長野店」などが入る商業ビル「ウエストプラザ長野」と新駅ビルを結ぶ歩行者専用デッキも開通。多くの人が行き来していた。

 MIDORI長野は1985(昭和60)年開業。地上5階・地下1階建ての既存駅ビルに新駅ビルを接続し、リニューアルオープンした。合計売り場面積は約1万1500平方メートル。314台収容の立体駐車場も新設し、既存駅ビルの2階と結ばれている。

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