県営松本空港に到着した福岡発の機体=26日

県営松本空港に到着した福岡発の機体=26日

長野県 松本・上高地・美ヶ原 その他

福岡便、広がるチャンス 松本空港発着29日から1日2往復

信濃毎日新聞(2015年3月27日)

 県営松本空港(松本市)発着の福岡線は、29日から10月24日までの夏ダイヤで、現行の1日1往復から1日2往復に複便化される。利便性が増す一方、複便化維持に向け、一定の利用者を確保することが今後の課題となる。県や地元の松本市などは利用促進に向けた助成制度などを相次いで用意。旅行会社も複便化を商機とし、ツアー商品企画に知恵を絞っている。

 夏ダイヤでは、福岡発が現行より1時間ほど遅い午前11時20分、福岡着が3時間ほど早い午後3時の便が加わる。九州での滞在時間が延びるダイヤを生かし、アルピコグループの長野トラベル(長野市)は初日に熊本市まで移動して泊まるツアーを初めて組んだ。従来は3泊4日が中心だった日程も、今春は福岡線で往復する九州ツアー4コースのうち2コースが2泊3日。4月出発分はいずれも満席となる好調ぶりという。

 同社商品企画課の瀬尾秀彰課長(41)は「4〜5月の利用者数は前年同期のほぼ2倍となる見込み。複便化を恒久化してもらえるよう販売に努力したい」と意気込む。

 松本市などに拠点がある旅行会社6社でつくる「信州まつもと空港活性化協議会」も、6〜7月に複便化を生かしたツアーを共同販売できないか検討中。会長を務める日本旅行松本支店(松本市)の増田竜一郎支店長(51)は「旅行会社にとって複便化はチャンス」と期待する。

 運航するフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は、複便化維持の採算ラインとして、利用率(座席数に占める利用者数の割合)を平均65%とする。県によると、現在の福岡線の利用者数年間約4万人に、3万人程度を上乗せする必要があるという。

 昨年8月の県のアンケートでは、福岡線利用者のほぼ8割は九州など県外の利用者。堀田文雄・県交通政策課長は「(複便化後も)九州からの利用をどれだけ伸ばせるかが勝負だ」と話す。

 県は福岡発のツアーを企画した旅行会社などに貸し切りバス1台当たり1泊5万円を助成する制度を新たに用意。松本市は福岡線で松本を訪れてレンタカーを使った場合に3千円を助成する。

 松本観光コンベンション協会福岡営業所(福岡市)所長代理の佐々木和則さん(48)は26日も九州の旅行代理店を回り、県や松本市の助成を紹介してツアー企画を呼び掛けた。「反応はまだ薄いが、利便性が増すという期待は確実にある」と佐々木さん。夏ダイヤを生かし、「福岡以外の九州からの誘客にも力を入れたい」とした。

 堀田課長は「複便化で生まれる需要に頼るだけでなく、FDAや地元市町村と連携して利用者掘り起こしの手を次々と打ちたい」としている。

松本・上高地・美ヶ原 ニュース

松本・上高地・美ヶ原
イベント

松本・上高地・美ヶ原
スポット