妻籠宿で行われた伝統の「屋根返し」。ベテランが若手の住民に指導した

妻籠宿で行われた伝統の「屋根返し」。ベテランが若手の住民に指導した

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妻籠宿、受け継ぐ「屋根返し」 南木曽の伝統技術

信濃毎日新聞(2015年5月27日)

 木曽郡南木曽町妻籠宿で26日、板ぶき屋根を、再利用できる板を選びながらふき替える「屋根返し」が行われた。妻籠宿では板ぶき屋根の建物は6棟が残るだけとなり、技術の伝承のため、ベテランの住民が若手に教えながら作業をした。

 この日は、かつて馬を飼っていた「厩(うまや)」の屋根をふき替えた。隙間ができ、腐った板もあるため、住民組織「妻籠を愛する会」が地域に呼び掛け、約20人が参加した。

 汗ばむ陽気の中、屋根に上がった住民たちは、サワラの板を押さえていた石や枕木をどかして板を外し、使える板を選別。「少しずつ重ねながら板を置いて」といったベテランの助言を聞きながら、表と裏を入れ替えたり、新たな板を加えたりして、50平方メートルほどの広さの屋根をふき替えた。縦15センチ、横60センチの板が約千枚使われているという。

 初めて参加した自動車整備業の原信之さん(42)は「板をそろえ、隙間なく並べるのが難しかった。技術を継承したい」。妻籠を愛する会の小林俊彦理事長(86)は「地域の絆を残す努力を続けていきたい」と話していた。

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