木曽町三岳地区に伝わる正月の郷土料理「三岳ずし」を作る講座が25日、町文化交流センターで開かれた。町民17人が参加し、新年に向けた準備を楽しんだ。
講座では米こうじ、酢で締めて一晩おいたサケ、塩漬けしたニンジンと大根をあらかじめ用意。参加者は具材を鍋に入れ、砂糖と酢を加えて混ぜ込んだ。2~4日で食べ頃を迎え、冷凍して夏に食べるのもおすすめだという。
講師を務めた同地区の農産物加工施設「みたけグルメ工房」代表の西尾礼子さん(84)は、大正時代から作られてきたことや、サケが手に入りにくい時代はサバを使っていたことなどを紹介。「郷土料理は地域の歴史。正月に作ってほしい」と話した。
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