新年に向け制作が進む、来年の干支を題材にした置物

新年に向け制作が進む、来年の干支を題材にした置物

長野県 木曽路 特産

心和らぐおにぎり形を後世に 南木曽町で干支の置物作り進む

信濃毎日新聞(2023年12月16日)

 南木曽町読書の佐藤裕宣さん(72)が来年の干支(えと)「辰(たつ)」を題材にしたおにぎり形の置物を作っている。置物はかつて同町の木工職人、故・岩田四郎八(しろはち)さんが手がけ、町内外の人から親しまれた。思いを継いで3年目になる佐藤さんは「南木曽の名物として続いてきたものを後世につなぎたい」と制作に励んでいる。

 置物はヒノキを使い、高さ7・5センチ、横幅9・5センチ、厚さ3センチの丸みを帯びた三角形。岩田さんが残した作品を引き継ぎ、「子だくさんで縁起が良い」とタツノオトシゴをデザインした。材木を糸のこぎりでくりぬき、カラフルなちりめん布をあしらった。1日に作れるのは5個ほどで、年末までに約200個を制作する予定。

 佐藤さんは「岩田さんには及ばないが、だんだん作業に慣れてきた。手にした人の心が和らぎ、健康に過ごせるよう願いを込めている」と話していた。置物は南木曽町観光協会で販売しており、税込み1300円。

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