県観光部や県旅館ホテル組合会などは9日、旅行口コミサイトの活用を観光関係者らに促す説明会を長野市と諏訪市で開いた。口コミサイトの情報をもとに旅行計画を立てる外国人が多いことから、外国人旅行者の集客増につなげようと初めて計画。両会場で合わせて約130人が参加し、口コミの集め方や誘客効果などについて聞いた。
長野市の説明会では、世界中でサービスを展開する旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の日本法人(東京)の営業担当者が「口コミの多さは人気の指標」と述べた。宿泊施設や観光スポットが多くの口コミを集めるためには、旅行者が思わず他人に知らせたくなるようなユニークなサービスを提供することが重要とした。
「悪い口コミが投稿されたら客足が減るのではないか」といった心配に対しては、批判的な口コミは満足度向上の助言と受け止めるべきだとし、「ネガティブな口コミにも、事業者側がおわびのコメントを返信するなど適切に対応すれば、むしろ印象は良くなる」と話した。