足羽川の新たな風物にしようと再現された繰舟を楽しむ園児=7日、福井市の九十九橋上流

足羽川の新たな風物にしようと再現された繰舟を楽しむ園児=7日、福井市の九十九橋上流

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江戸時代の交通「毛矢の繰舟」を名物に 福井県、定着向け10月まで期間拡大

福井新聞(2015年8月8日)

 江戸時代に武士らが足羽川を渡る交通手段として使っていた「毛矢の繰舟(くりふね)」が再現され、福井県福井市の九十九橋近くで7日から乗船体験が始まった。足羽川の新たな風物にしようと県が企画。初日は着物や法被姿の園児らが、当時の様子に思いをはせながら、往復5分ほどの"舟旅"を楽しんでいた。

 繰舟は現在の幸橋付近で、武士や僧侶が城下へ渡る手段として使われていたとされる。川に張った綱を船頭が手繰り寄せて舟を進める。士族町だった左岸の毛矢町と右岸の城下間を移動していた。

 繰舟は歴史や交通手段の変化を感じてもらおうと、県が2013、14年に1日限定の乗船体験を行っていた。足羽川の利活用の一環として、新たな風物にしようと今年は期間を拡大し、10月25日までの日曜祝日を中心に行う。

 初日は渡り初め式があり、三谷館認定こども園(同市)の年長組10人が参加。長さ4・7メートル、幅1メートルほどの和舟に4人ずつ乗り込み出発した。約50メートルの川幅に張られたロープに沿ってゆっくりと川面を進む舟から、水の中をのぞき込んでは「魚が見えるよ」と言いながら楽しんでいた。

 井元美咲ちゃん(6)は「風が涼しかった。昔の人は舟でこの川を渡っていたなんてすごい」と目を輝かせていた。

 県では、18年の福井国体を視野に、今後4年間は長期間の乗船体験を実施して定着を図る計画。県河川課の担当者は「足羽川の風景として繰舟が根付いていけばいい」と話していた。

 乗船体験は午前10時~午後4時。「中秋の名月」に合わせて9月26、27日には午後6~9時にも行う。事前の申し込みは不要で、九十九橋上流左岸の会場で当日受け付ける。参加無料。実施日は県のホームページで確認できる。問い合わせは同課=電話0776(20)0480。

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