大桑村の旧中山道・野尻宿の本陣跡前に登場した立て看板

大桑村の旧中山道・野尻宿の本陣跡前に登場した立て看板

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宿場の歴史、英語で説明 大桑の旧中山道に看板

信濃毎日新聞(2016年2月20日)

 木曽郡大桑村野尻の旧中山道・野尻宿の本陣跡に19日、宿場について紹介する立て看板が初めてお目見えした。木曽路には最近、外国人観光客が急増していることを受け、説明は日本語と英語で書かれている。江戸時代の本陣、脇本陣のあった周辺の地図も入れてある。

 看板は縦90センチ、横170センチの大きさで、75万円余をかけて村が設置した。これまでは看板もなく、村内でも本陣のあった場所を知らない人もいるという。ここ数年、隣り合う同郡南木曽町から、住民や日本人観光客があまり歩かない山の中を通って野尻宿まで歩き、JR野尻駅から列車に乗る外国人が増えたという。こうした人たちに宿場のことを知ってもらう狙いだ。

 看板には、宿場の両端に「はずれ」という屋号の家があり、1843(天保14)年には、この間に108軒の家があった―と記されている。宿場内で1894(明治27)年に大火があり、昔の建築物は少ない。ただ、「七曲(ななまがり)」と呼ばれるかつての道筋が残っており、カーブが多いのが特徴だ。外から襲われないように、馬で走れないようにしたという。

 村産業振興課の担当者は「外国人観光客が少しでも長く、宿場内を散策してもらえるといい」と話す。

 この日看板を見に来た近所の女性たちは「やって来る外国人は、事前によく調べてくる。本陣や野尻宿のことを聞かれることもあり、答えに困ることもあった。この看板はありがたい」と話していた。

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