長野市のながの観光コンベンションビューローと戸隠スキー場は27日、「忍者コスプレコンテスト」を同スキー場で初めて開いた。スキー場が今季始めた忍者がテーマのキャンペーンの一環。市内外から4〜71歳の10組17人が思い思いの忍者姿で登場し、会場を盛り上げた。
戸隠地区は、800年余の歴史を持つ戸隠(とがくれ)流忍術発祥の地とされる。平安時代に木曽義仲に仕えたとされる仁科大助が戸隠山で修業中に開いたのが起源との説がある。参加者は黒や赤、青などの衣装を着て、手裏剣を飛ばしたり、刀を抜いたりした。
楽しさやかわいさの観点で審査し、千曲市の農業、越良忠さん(71)が最高賞のグランプリになった。越さんは、同スキー場のシニアスキークラブに所属。背負ったスキー板に加え、忍者は庶民に紛れて暮らしていた―との説に基づいて白菜などをかつぎ、笑いを誘った。越さんは「忍者の伝統がある戸隠を知ってほしい」と話していた。