日本赤十字社(本社・東京)は「世界赤十字デー」の8日、全国の赤十字病院や歴史的建造物を一斉にライトアップした。赤十字が掲げる「人道性」を考える機会にしてほしいと初めて企画。県内では善光寺(長野市)や松本城(松本市)、諏訪赤十字病院(諏訪市)、安曇野赤十字病院(安曇野市)の4カ所が赤十字色の赤色のライトで彩られた。熊本地震被災者への支援の思いも込めた。
善光寺は午後7時ごろ、夕暮れの本堂が2台の投光器に照らされ、幻想的な雰囲気に。市内から訪れた70代の夫婦は「思ったより質素だけれど、これはこれですてき」。日本赤十字社県支部の担当者は「医療救護チームを派遣した被災地に支援のメッセージが届いてほしい」と話した。
松本城では、いつもと違う雰囲気の城を写真に収めようとスマートフォンなどで撮影する人がいた。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC、本部ジュネーブ)は、国際赤十字創設者のスイス人実業家の生まれた5月8日を世界赤十字デーに定めている。