真田邸に新しく展示されたドラマで使われた匂い袋(手前)

真田邸に新しく展示されたドラマで使われた匂い袋(手前)

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「真田丸」匂い袋の香り体験 松代・真田邸が展示替え

信濃毎日新聞(2016年7月14日)

 NHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせ、真田家ゆかりの長野市松代地区にある真田邸(国史跡)で展示している品物が一部入れ替わった。ドラマで使われた衣装や小道具を紹介しており、主人公の真田信繁(幸村)の姉村松殿が、夫の小山田茂誠と再会する印象的な場面で使われた匂い袋が登場。松代城の前身の海津城代を務めた春日信達も取り上げ、より地元ゆかりの展示にこだわった。

 真田邸は幕末の御殿建築で、明治以降は真田氏の私邸だった。真田丸ゆかりの地をPRする催し「体感!!戦国の絆信州松代真田大博覧会2016」の会場の一つとなっている。

 匂い袋は、中の香草の匂いをかぐことができる。小山田茂誠はのちに松代藩真田家初代藩主信之(信幸)に仕え、家老となったといい、ドラマでは村松殿と仲むつまじい夫婦として描かれている。村松殿の衣装は、旅芸人の一座に加わった際のものに替えた。

 春日信達は、ドラマで真田の調略に乗った末、信繁の叔父信尹(のぶただ)に暗殺され、はりつけにされる悲劇の武将として描かれた。父高坂弾正は武田信玄の重臣で、海津城代を務めた。衣装やパネルを展示。真田大博覧会事務局の市観光振興課の担当職員は「信繁の成長の転機となる人」とする。会場では、ドラマ本編後に放送されている「真田丸紀行」で海津城を紹介した回も常時放映している。

 真田邸は「真田生活体験館」と位置付け、ドラマの出演者が身に着けた衣装や食器などの小道具、台本を展示。御寝所に布団を敷くなどして江戸時代の大名の暮らしを再現している。

 また、近くの真田公園では住民有志でつくる「松代セレクトショップ倶楽部」が地元産の商品を中心に販売する「松代真田丸ショップ」を開いており、住民手作りの匂い袋の販売も始めた。真田紐(ひも)付きは900円、その他は700円。

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