かがり火に幻想的に浮き上がった薪能=8日夜、松本城本丸庭園

かがり火に幻想的に浮き上がった薪能=8日夜、松本城本丸庭園

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薪能、風と火の演出 松本城本丸庭園

信濃毎日新聞(2016年8月9日)

 松本市の国宝松本城本丸庭園の特設舞台で8日夜、「第35回国宝松本城薪能」が開かれた。かがり火の明かりに映し出された天守を背に、宝生(ほうしょう)流20代宗家の能楽師宝生和英(かずふさ)さんらが幽玄に舞った。

 市と市教育委員会が主催。来場者を対象に昨年実施したアンケートで西日の強さを指摘する意見が出たため、従来より30分遅い午後6時に開演した。舞に先立ち、宝生さんが演目について解説。屋外ならではの見方として「風の感覚や火の動きといった自然の演出を楽しんでほしい」と紹介した。能の「高砂」などを披露した。

 約1900人が来場。外国人観光客の姿も多く、イタリアから訪れたシモナ・マネッティさん(38)は「ヨーロッパの文化とは一風変わった舞台。とても印象深かった」と話していた。

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