黒門前に設置した松本城の史跡説明板の除幕式

黒門前に設置した松本城の史跡説明板の除幕式

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黒門前に松本城の史跡説明の看板 古城会が寄贈

信濃毎日新聞(2016年11月3日)

 国宝松本城(松本市)の保全活動などに取り組む松本市民有志の「松本古城会」は、松本城の史跡を説明する看板を松本市に贈り、その除幕式が2日、看板を設置した黒門入り口脇で行われた。同会創立50周年事業の一環。同会は城の世界遺産登録推進活動にも力を入れており、看板下部に「国宝松本城を世界遺産に」と記した。

 ヒノキなどを使った看板は高さ2・4メートル、幅2・7メートル。築城と城郭・城下町整備の歴史を説明し、絵図とともに史跡の指定範囲も示した。説明文は日本語、英語、中国語、台湾語、韓国語で記載。外国人観光客のボランティアガイドをしているNPO法人アルプス善意通訳協会(松本市)が外国語訳で協力した。

 この日の式典で古城会の田中荘太会長(90)は「城が世界遺産を目指していると広報できることは大変意義がある。より多くの人に知ってもらい、郷土の文化史跡として誇りにしていきたい」とした。赤羽郁夫・市教育長も「城の歴史的価値と魅力を伝えることができる。市としても世界遺産登録に向けて一層の努力を重ねたい」と述べた。

 古城会は1966(昭和41)年、城に関わる諸団体が統合して発足。城の守護神とされる「二十六夜神」の例大祭開催や天守の床磨きなどを続ける。この日は、3日の例大祭に向けて「神饌(しんせん)餅つき」も行い、本丸庭園で観光客らに振る舞った。

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