庭木の枝をまとめてわらをかぶせる松本古城会の女性たち=1日、松本市の松本城本丸庭園

庭木の枝をまとめてわらをかぶせる松本古城会の女性たち=1日、松本市の松本城本丸庭園

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冬囲い「わらぼっち」出番 松本城で冬への準備

信濃毎日新聞(2016年12月2日)

 松本市の松本城本丸庭園などで1日、住民有志でつくる松本古城(こじょう)会の会員や造園業者ら約50人が、雪や寒さから樹木を守るための「冬囲い」をした。この日、日中の松本の最高気温は、11月上旬並みの15・6度。会員らは柔らかい日差しを浴びながら、本格的な冬を迎える準備を整えた。

 白いかっぽう着姿の女性会員たちは、ボタンの枝のまとまりごとに、わらを円すい形に編んだ「わらぼっち」をかぶせた。

 黄色い法被姿の男性会員らは園内の落ち葉をかき集め、造園業者らは松やツツジの枝に積もる雪を軽減できるよう、周囲に縄を張る「雪つり」を施した。

 古城会は今年で創立50周年。冬囲いは1994年に始めて23年目で、年末までしめ縄作りなどの年中行事が続く。

 観光で訪れた神奈川県大和市の会社員須田智美さん(34)は「初めてわらぼっちを見た。雪が降るとまたきれいでしょうね」と話していた。

 市教育委員会は今年1月に始めた正月三が日の天守の公開を来年も実施する。公開時間は今年より1時間延ばして午前10時〜午後4時とする。本丸庭園は例年通り無料開放する。

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